歯石除去の出血の原因は?
歯医者で歯石除去をしてもらった際、出血をする人は多いようです。
これは歯石除去の際に、歯茎や口内を傷つけたから出血しているわけではありません。
この出血の原因は、歯周病や歯肉炎などの歯茎の炎症が原因です。
歯肉炎や歯周病が進行していると、歯石除去時の出血が多くなります。
歯と接している歯周ポケットに食べかすなどの磨き残しがあると、細菌が繁殖し、歯石となります。
歯石がたまると、そこから菌も溜まっていくため、歯茎には炎症が起こります。
歯茎に炎症が起こると、少し触っただけでもすぐに出血を起こしてしまいます。
歯茎は歯の土台となる場所ですので、歯茎が炎症を起こすと歯の健康を維持することも難しくなります。
そして歯石除去の際は、歯茎に接する部分に触っていくため、歯肉炎や歯周病が起こっていると出血をしてしまうのです。
通常、健康な歯であれば歯石除去を行っても出血は起こりません。
しかしながら、歯周病や歯肉炎を患っている人は意外に多く、歯石除去時に出血をするのも珍しくありません。
歯石除去で出血時はどうしたらいい?
歯石除去の際に出血した場合は、痛みも腫れも起こりませんので、そのまま放置していてかまいません。
軽い場合はその日のうちに治癒しますし、長くても数日以内には治まります。
出血が止まるまでは、歯磨きの際には軽くブラッシングするのみにし、なるべく患部を刺激しないようにします。
柔らかめの歯ブラシを利用しても良いでしょう。
1週間たっても出血が治まらない場合は、他の原因も考えられますので歯科へ相談にいきましょう。
歯石は溜まりすぎると、その分細菌が繁殖して歯茎の炎症が強まります。
つまり、歯石が溜まるほど歯周病や歯肉炎が進行してしまうのです。
統計によると、日本人の成人80%が歯周病や歯肉炎を発症していると言われています。
歯肉炎や歯周病を避け、歯石除去で出血しないためにも、3~4か月に一度は歯医者で定期健診と歯石除去を受けるようにしましょう。